廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 アルバーノを通して、父親に猫を飼いたい旨が伝えてもらった。
 却下はされないとアルバーノの言葉からわかっていたが、もしかしたら直接言葉をもらえるかと少しだけライラは期待していた。
 しかし、残念ながら『動物を飼うならばちゃんと世話をするように』というけが届いただけだった。
(そのくらい直接言ってくれたらいいのに……やっぱり嫌いだから避けてるとか?って、ダメダメ! ネガティブになっちゃダメだって!)
 たとえ今は好感度が低いのだとしても、恵まれた環境にいるのは事実なのだ。
 不満をぶつけてそれを失っては元も子もない。ここからだと自らを鼓舞する。
 ロマファン好きとしては貴族の厄介さも本で何度も読んできたから知っているのだ!
 ここで我が儘を言って強引に距離を縮める……というのも王道パターンかとは思うのだが、小心者のライラにはそれに踏み切って成功する自信はないので、待ちの姿勢である。
 とはいえ、ただ待つのではない。
 ライラは開き直ることにしたのだ。
 不満も不安も大いにあるが、ライラには他の人にない強みがある。
 その強みこそ、前世の記憶のおかげで持ち得た、この大人思考とメンタルである。
 大人だった頃の知識を総動員して、ロマファン愛読者として学んできた(?)王道愛され幼女を演じることにしたのである。
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