廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 偉ぶらない、素直、かわいい。
 そう、これである。
 時々「おっ?」と思わせる鋭さに『もしやうちのお嬢様は天才では……?』と匂わせるだけでいい。実際にはそんなことはないので、あまり過大評価されても困るのは自分だからだ。
 そうやって周囲を味方につけつつ、父親に興味を持ってもらえたらそれをとっかかりにして仲良くなれたらいいなというなんとも大雑把な計画であった。
 とはいえ代わり映えしない日々であった。
 お嬢様らしい生活とやらに慣れてきて、これなら近いうちに家庭教師を招くことができるという話に「やった!」と内心喜びつつ健康的な生活を送る。

『でさ、ご主人様は相変わらずしょげててさ……』

 庭先を散歩していたら、ふと聞き慣れない声が聞こえた。
 このところ室内で遊んでいたから気付かなかったが、この館には自分以外にも子供がいるのだろうか?
 そうライラは思ったが、すぐに何かが違うと思った。
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