廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
上手く説明はできないが、違うと感じたのである。
これは確かめに行かねばなるまいとライラはシトロンを抱き上げ、声のする方へと足を向ける。シトロンは楽しげにゴロゴロと喉を鳴らしていた。
ライラは精神的に大人だがやはり五才児なので、好奇心が勝るのである。
それにここは自宅で安全だと思えばこそ、どこかわくわくした気持ちでもあった。
思わず茂みに隠れて、様子を窺う。
庭の向こうには、厩舎の傍らで馬の世話を担う老人と、その弟子らしき数人の姿が見えた。
しかし、声の主のような子供の姿はない。
首を傾げるライラの耳に、また聞こえた。
『そうそう、戦地で奥様の手紙をもらった時はあんなに喜んでいたのに、可哀想だなあ』
『そうなの? ぼくらは戦地にはついていけなかったからなあ!』
声が聞こえるのに姿はない。
けれどライラの目は一点を見つめていた。
(ちょ、ちょっと待って……?)
彼女の視線の先には、それはもう立派な馬と、その足下でくつろぐ二頭の猟犬の姿。
これは確かめに行かねばなるまいとライラはシトロンを抱き上げ、声のする方へと足を向ける。シトロンは楽しげにゴロゴロと喉を鳴らしていた。
ライラは精神的に大人だがやはり五才児なので、好奇心が勝るのである。
それにここは自宅で安全だと思えばこそ、どこかわくわくした気持ちでもあった。
思わず茂みに隠れて、様子を窺う。
庭の向こうには、厩舎の傍らで馬の世話を担う老人と、その弟子らしき数人の姿が見えた。
しかし、声の主のような子供の姿はない。
首を傾げるライラの耳に、また聞こえた。
『そうそう、戦地で奥様の手紙をもらった時はあんなに喜んでいたのに、可哀想だなあ』
『そうなの? ぼくらは戦地にはついていけなかったからなあ!』
声が聞こえるのに姿はない。
けれどライラの目は一点を見つめていた。
(ちょ、ちょっと待って……?)
彼女の視線の先には、それはもう立派な馬と、その足下でくつろぐ二頭の猟犬の姿。