廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 優しすぎた母の面影を思い出して、ライラは少しだけ悔しい気持ちになった。
 部屋に戻ってから拳を握って、深呼吸を一回、二回。
(お父様はずっと後悔しているんだ。今も、ずっと。……私たちを、助けられなかったって)
 でも後悔するだけでは、人間は前に進めない。なら、自分から動こう。
 なんでもいい、やれることはやろう。
 だって、ライラは記憶を取り戻して思ったのだ――人生を謳歌してやるって!



 とりあえず、わかったことはいくつかある。
 犬たちや馬の言葉が聞こえたといっても全部が全部わかるわけじゃないらしく、また、ずっと聞こえてくるわけではないこと。
 それからこっちが話しかけても意思疎通ができているわけじゃなさそうなこと。
 父の愛犬たちや愛馬、その他の動物の言葉はたまに聞こえるが、シトロンは赤ちゃんだからかいくら待っても言葉は聞こえなかったこと。
 大体、そんな感じであるとライラは状況を整理した。
 この不思議な現象についてもきちんと調べたいと思いつつも、今はやることが多すぎる。
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