廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
 それでも抱っこしてもらえたら、きっと嬉しいのだけれど。
 そこでライラは考えた。
「りさぁ」
「はい、なんでございましょうお嬢様」
「あんね、かみがほしぃ」
 この家に来てからメイドたちと言葉を交わす練習をしているおかげか、最近では少しだけ滑舌が良くなってきた気がするとライラは自分でも思う。
 早くしゃきっとしゃべりたいものだと日々努力を重ねるライラだ。
「お絵かきですか?」
「んーん! おてまみ、かくの」
「おてまみ……ああ! お手紙ですね!」
「ん。あんね、おとしゃまにかくの」
「まあ……! 素敵ですね、ただいま持って参ります!」
 リサの反応に良い手応えを感じたライラは、むふーと鼻息荒く椅子に座る。
 ライラも色々考えたのだ。
 偶然を装って会うのは難しいということはもうわかっている。
< 49 / 57 >

この作品をシェア

pagetop