廃屋の転生幼女は冷酷宰相の愛娘になりました 〜魔力ゼロだったけど、公爵家でチートが開花しました~
「りさぁ、おとうしゃまって、どうかくのお?」
 こうなったら恥ずかしいなんて言っていられないのである。
 文字は練習! 難しいことは抜きにして、絵となんでもいいから一言。
 まずはそこから! ライラはそう割り切ることにしたのである。

 ◇

 どうせ返事は来ないだろう――ライラは最初から返事が来るなんて思ってはいない。
 何回も手紙を託せば根負けして一通くらい返してくれるだろう……という、計画とも呼べないような計画である。要するに下手な鉄砲も数打ちゃ当たる戦法である。
 現段階ではアルバーノ経由で公爵の手に渡ったことは確かだ。
 すでに二通ほど届けてもらっているが、今のところ返事もなければ返礼としてロマファンによくあるようなお菓子が届く……なんてこともない。
 音沙汰なしとはまさにこのことである。
(まあ、最初はこんなもんよね)
 とはいえライラは別に落ち込むこともなかった。
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