夜風にさらわれたお姫様

一方その頃。

屋上。


煌夜と榴愛は夜景を見ていた。

「寒くないか」

「少しだけ」

煌夜は自分のコートを榴愛へ掛ける。

「ありがとう」

「ん」

静かな夜。

穏やかな時間。

でも。

夜風が少しだけ不穏に揺れていた。


その時。

遠くで鐘の音が響く。


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