私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
悠真の料理は、見た目も完璧だが、味も完璧だった。

「悠真、お店開こうよ」

「店?」

「ご飯屋さん!」

「我の腕では無理だ」

「そんなことないって。絶対人気になるよ」

悠真は照れくさそうに笑った。

私たちはそんな話をしながら、
豪華なクリスマス料理を完食した。

「悠真、いつもありがとう」

私がそう言うと、悠真は少し首を横に振る。

「いや、礼を言わねばならぬのは我の方だ」

「ううん。私はいつも悠真に支えてもらってる」

私はそう言って、小さな箱を取り出した。

「はい。クリスマスプレゼント」

悠真は目を丸くする。

「我に……か?」

「うん。開けてみて」

悠真は箱を受け取り、
大切な宝物でも扱うように、ゆっくりと蓋を開けた。

そこには、
勾玉を思わせる形のネックレスが二つ並んでいた。

「これは……美しいな」

悠真は目を輝かせる。

「でも、なぜ二つあるのだ?」

「それはね――」

私は少し照れながら笑う。

「お揃いだから。」

「お揃い……!」

悠真は嬉しそうに笑った。

「つけてもいい?」

私はネックレスを手に取り、悠真の後ろへ回る。

首にそっとチェーンをかける。

少しだけ緊張してしまう。

「はい、できた」

悠真は嬉しそうに、ネックレスを見つめている。

「見て」

私は悠真の首にかかっているネックレスと、
自分のネックレスを並べた。

すると二つがぴたりと重なり、一つの円になった。

「おお……!」

悠真は感心したように目を見開く。

「一つじゃ完成しないの。」

私は二つのネックレスを見つめながら言った。

「二人で一つ。」

悠真はしばらく黙って、
そのネックレスを見つめていた。

そして、小さく微笑む。

「……我らのようだな。」

その一言だけで、胸が熱くなった。

言葉にならない。

ただ、嬉しかった。

「ありがとう、千紘。」

「うん。」

私は笑って頷く。

私もネックレスをつける。

今年のクリスマスは、きっと一生忘れない。
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