私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
急に、体の力が抜ける。

「大丈夫か」

そう言って、部長が体を支えてくれた。

「だ、大丈夫です……」

「大丈夫じゃないだろ」

「すみません……」

「彼がしてきた、問題の数々は、全て上層部に報告済みだ。今まで、助けてやれなくてすまなかった」

そう言うと、部長は、私に深々と頭を下げた。

「そ、そんな部長は悪くないじゃないですか!」

ゆっくりと、部長は顔を上る。

「部下の失態に気づくのが遅すぎた」

部長は静かに言った。

「それから、高瀬さんには、
新しく始まるプロジェクトに参加してもらう」

そう言って、部長は、私に資料を手渡した。

「こ、これって」

「そうだ。社運をかけたプロジェクトだ」

「そ、そんな私なんかがーー」

「君の仕事ぶりは素晴らしい。それは、ここにいる全員がわかっていることだ」

周りを見ると、
みんながこちらを見て、微笑んでいた。

一瞬、戸惑った。

でも、こんなチャンスないかもしれない。

それに……

「わかりました。やらせていただきます!」

「ありがとう。では早速だが、明日の10:00から、
プロジェクトの方針について話し合う。そのため、会議室にきてほしい」

「はい」

「それから、資料に目を通して分からないことや、
意見があれば連絡してくれ」

そう言って、部長は連絡先を渡してくれた。

「それでは、よろしく」

「ありがとうございます!」

私は去っていく部長の、背中に深々と頭を下げた。

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