私が拾ったのは、千年前の皇子様でした
席へ戻ると、結奈ちゃんが、
嬉そうに話しかけてきた。
「よかったですね!先輩!」
「そうだね。明日からーー」
「部長の連絡先聞けたなんて!」
「へ?」
そこですか?
私は、思わず拍子抜けしてしまった。
まぁ、女性社員の憧れだもんな。
高学歴。
高身長。
イケメンで、一見クールで怖そうに見えるが、
部下への気配りや、話し方。
全てに彼の真面目さと、優しさが、
滲み出ていた。
私も、部長に憧れてた時があったなぁ……
「私、先輩みたいになれるように頑張ります!」
突然、目の前にガッツポーズをする、
結奈ちゃんが現れる。
私みたいに、か……
すごく嬉しい言葉だな。
「結奈ちゃんありがとう」
「どういたしまして」
何気ない会話。
でも、心が温かくなった。
そして、私はパソコンへ視線を戻した。
いつもと同じオフィス。
いつもと同じ月曜日。
それなのに今日は、
不思議なくらい世界が明るく見えた。