番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。
命日 叶兎side
ある日の教室。
透羽の席は空いていた。
伊織が心配そうに透羽の席を見る。
伊「透羽ちゃん、来ないねぇ」
斑がスマホを見ながら言う。
斑「連絡返ってこねぇ」
迅が眼鏡を押し上げた。
迅「既読もつきませんね」
航斗は腕を組んで眉を寄せている。
航「あいつが返さないの珍しいな」
俺は、雨が降っている窓の外を見た。
冷たい雨。
……寒い。
透羽の“寒さ”を思い出す。
笑ってるのに、空っぽで、冷えている感じ。
その時、迅が小さく呟いた。
迅「……今日」
斑「あ?」
迅「今日、6月22日です」
その瞬間。
空気が止まった。