番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。
伊織がゆっくり目を見開く。
伊「透羽ちゃんの両親の、命日……」
航斗の眉が寄る。
俺は静かに立ち上がった。
叶「……探す」
前に透羽が教えてくれた墓地は、山の近くにあった。
雨が強い。
傘に当たる音がうるさい。
伊織が小さな声で言った。
伊「透羽ちゃん……ひとりで来たのかな」
迅「おそらく」
斑が舌打ちした。
斑「そういう時くらい頼れよ……」
航斗は何も言わない。
でも歩く速度が速かった。