番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。
透羽がぽつりと言った。
「……会いたい」
その声で、空気が崩れた。
透羽の肩が震える。
「会いたいよ……っ」
笑顔が崩れ、涙が落ちる。
「お母さんに……お父さんに……会いたい……!」
伊織が泣きそうな顔になる。
斑が目を逸らす。
迅が息を飲む。
航斗は、黙って透羽を見ていた。
透羽は涙を拭いながら、笑おうとした。
「……変だよね、今さら。……私が、突き放したくせに」
俺は目を細めた。
透羽が続ける。