番外編:ひとりが嫌で、今日も笑う。
「私が我慢できなかったから……。
私が家を飛び出したから……。
追いかけてきて……。
それで……」
声が途切れる。
透羽は震えながら笑った。
「私のせいで、2人共死んじゃったのに……」
雨音だけが響いた。
伊織が泣きそうに首を振る。
伊「違うよ……!」
「違わない!!」
滅多にない。
透羽がこんなに大きな声を出すの。
透羽は泣きながら言う。
「私がもっと、我慢してればよかった!
『大丈夫』って、笑ってればよかった!
あんなこと言わなければ……!」
透羽の声が、嗚咽混じりになる。
「そしたら、2人は……っ」