俺だけのラズベリー

「い、いきなりなんなの!?」



「食うのがダメなら、キスならいいんじゃなかったのかよ?」



涼は本気で不思議そうな顔をしている。



「その……ダメ、じゃないけど……」



「ダメじゃないならいい」



涼は、あたしの濁した語尾をきっぱりと遮った。



「でもさ、陽菜」



「うん?」



「お前のこと食べられなくても……食べるくらいに、俺がお前を独占する」




涼は、さっきよりもずっと激しいキスを頬に落とし、反対側の頬にも同じようにキスをしてきた。


まるで、さっきの毒舌な涼をあたしがいつの間にか砂糖で煮詰めたのかもしれない。


そう思うくらいの、甘い甘いキスだった。


それも一度や二度では終わらなかった。


吸うように激しくて、あたしは加熱したラズベリーのように、とろけていくのがわかった。




あたしがラズベリーなら、ちゃんと焼きたてのワッフルのように熱い愛を注ぎ込んでよね、涼。




< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋霊

総文字数/176

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
姪から聞いた、 恋をしたい幽霊。
風船

総文字数/189

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
これは、 わたしが先輩ママから聞いた話。
お姫様、俺とイチャつく時間ですよ?

総文字数/6,763

恋愛(純愛)17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
わたし達は、小さい頃からどんな時も一緒の、どこにでもいる幼なじみ。 ……のはずだった。 穂波 茉莉花 ほなみ まりか × 瀬川 陽向 せがわ ひなた 「茉莉花は、俺の“姫”だろ?」

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop