βの私に執着した元カレαの執着愛が止まりません
Ωの彼女と番ったあとで
【耀 Side】
「すぅ…すぅ…」
最愛の彼女・沙梨と番行為を成功させた後、沙梨の身体を綺麗にした俺は、彼女をベッドにあげ、風邪をひかないよう上かけ布団で身体を覆った。
行為後、意識を飛ばした沙梨の身なりを整えてからすぐ、部屋の窓を開けたものの、まだ部屋に残る2人のフェロモンが混じった香りが鼻腔を擽る。
「沙梨…愛してる」
初めてのヒートでぐったりしていた沙梨を目の前にしたあの瞬間ほど、人生の中で歓喜したことはないと、すやすやと規則正しい寝起きを立てて眠る沙梨の柔らかい頬に指先を滑らせて、俺は口角を緩ませた。
明日は2週間ぶりの非番だ。
沙梨と再会してから数週間は彼女に自分の存在を馴染ませるため、無理して休みをとっていたが、そう長くは続かないので、この数週間は医局に缶詰になっていたのだ。
その最終日の今日、どうしても沙梨の声が聴きたくなって電話したら、沙梨の様子がおかしくて、彼女のSOSにすぐに医局のロッカーを飛び出した。
自家用車に飛び乗り、彼女のマンションに向かうまで、まさかと思う自分と、もしかしてと期待する自分が混ざり合っていた。
沙梨をΩに性転換させるという俺のビッチング計画は、高校2年の春、ちょうど沙梨と委員会メンバーが同じになってよく話すようになった頃から始まった。