雨暮くんは溺愛彼氏

「おはよう。今日も可愛いね。」
 ナチュラルにこんなことが言えるわたしの彼氏。今日も、絶好調にございます。
 銅像の前に立って待っているわたしの素敵な彼氏。笑顔が素敵で、本当に、見惚れてしまう。同じ人間なの? と思うくらいに素敵で。王子様で。……ああ。
 今日が雨だったら雨暮くんのにおいを近くに感じられるのに。晴天ぶりが恨めしい。
「おはよう。……雨暮くんは、今日も、格好いいね。」
 むせた。意外な反応。げほげほと、演技には見えない反応だ。
 なにもかもが完璧で、器用にこなせる印象の雨暮くんの、ちょっと、意外な一面。――案外、照れ屋さん。
 背中をさすると、その背中が大きくて、どきりとする。……わたしとはまるで違うからだ……。
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