ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~
そう話すと、奈々はますます神妙な顔になって、

「美咲、それはもしかして、倦怠期じゃない?」
「えっ!?」

思ってもなかった言葉にギョッとなる。

「やめてよ、そんなんじゃないって。別に不満はないんだから」

ご勘弁と手を振るけど、奈々は異様に真面目な顔で私を見据えて、

「だって会えなくてもエッチしなくても寂しくないとか、ラブラブな女が言うか普通?」

「だからそれは、お互い仕事忙しいし、それで疲れてる時だってあるし……」

「仕事と恋は別物でしょ。たとえ忙しくたって、好きなら会いたいし、シたいと思うのが自然な感情じゃない。美咲だって昔はそうだったでしょ?」

「昔って………」

──付き合い出した当初。

どうだったろう。

休みが合わなくてなかなかデートできないのは、今と一緒だった。

だから限られた時間で会って、色んな話をして。

会う度に少しずつ拓巳の新しい面に気づけるのが、楽しかった記憶がある。

そして夜になったら、待ち侘びてたように肌を重ねて──

止まらなくて夜明けまで抱き合ってたことも、あったかもしれない。

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