ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
「エッセイねぇ……どうせゴーストが書いたんじゃないの」
一応、勧められた書棚をひやかしてみるかと立ち上がった。段ごとに書籍や備品、書類関係なども収まっている。
しかし興味を引かれるものがなかったので、なんとなくそのまま室内を歩き回った。
「相変わらず金かけてる……成功したねぇ、蘭子さん」
いちいち高級な調度品や備品を見ながら、部屋奥の蘭子のデスクにも歩み寄った。
「……あれ、開いてるじゃん」
デスク右側の引き出しが少し開いていた。最上段の施錠できる部分だ。
「急いでたからって不用心すぎ……」
閉めようと腰を折った瞬也はふと動きを止めた。
高級そうな万年筆や手帳などが覗いている隙間から、他に、妙にアンバランスなものがしまわれているのに気づいたからだ。
薄汚れ、材質が劣化した、なんともみすぼらしい……
「……なんだ?」
悪趣味だとはわかっていても、つい興味を引かれてそれを手に取った。
触ると、劣化のためか少しベタつくそれは、名刺より一回り大きいパスケース。
折り畳みタイプではなく、クリアポケットになっていて、一昔前の人に提示する定期券などを入れるのに適したものだ。
一応、勧められた書棚をひやかしてみるかと立ち上がった。段ごとに書籍や備品、書類関係なども収まっている。
しかし興味を引かれるものがなかったので、なんとなくそのまま室内を歩き回った。
「相変わらず金かけてる……成功したねぇ、蘭子さん」
いちいち高級な調度品や備品を見ながら、部屋奥の蘭子のデスクにも歩み寄った。
「……あれ、開いてるじゃん」
デスク右側の引き出しが少し開いていた。最上段の施錠できる部分だ。
「急いでたからって不用心すぎ……」
閉めようと腰を折った瞬也はふと動きを止めた。
高級そうな万年筆や手帳などが覗いている隙間から、他に、妙にアンバランスなものがしまわれているのに気づいたからだ。
薄汚れ、材質が劣化した、なんともみすぼらしい……
「……なんだ?」
悪趣味だとはわかっていても、つい興味を引かれてそれを手に取った。
触ると、劣化のためか少しベタつくそれは、名刺より一回り大きいパスケース。
折り畳みタイプではなく、クリアポケットになっていて、一昔前の人に提示する定期券などを入れるのに適したものだ。