ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
「……あなたは、柚木くんの親代わりなんかじゃない。住む所や食べ物と引き換えに、利用しただけじゃないですか」
自分でも驚くほどの、嫌悪をあらわにした声が出た。
「……あぁ、それも知ってるのね。それなら話は早いわ」
蘭子さんの返事は、驚いた様子もなくあっけらかんとしている。
「そうよ、瞬也は私のものなの。だからどこに行こうと、最終的に帰る場所はただひとつ、私の所。あの子だってそれはわかってるのよ。ただ少し旅をしたくて、私の家を出ていたけどね」
「そんなっ……」
違う。そんなわけがない。
たしかに柚木くんは、『俺はずっと彼女の所有物だ』と言っていた。でもあの時の彼の表情は、とてもそれを心から受け入れてるようには見えなかった。
どこか遠くを見て、虚ろな──諦めたような、悲しい目だった。
柚木くんは蘭子さんとのこんな関係を、心底望んでるわけじゃない。彼女はそれに気づいていないんだろうか。
「……嫌な目をする子ね。あーあ、やっぱり。悪い予感が的中しちゃったわ」
冷淡な眼差しで私の視線を受け止めていた蘭子さんが、芝居がかった仕草で顔をしかめる。
自分でも驚くほどの、嫌悪をあらわにした声が出た。
「……あぁ、それも知ってるのね。それなら話は早いわ」
蘭子さんの返事は、驚いた様子もなくあっけらかんとしている。
「そうよ、瞬也は私のものなの。だからどこに行こうと、最終的に帰る場所はただひとつ、私の所。あの子だってそれはわかってるのよ。ただ少し旅をしたくて、私の家を出ていたけどね」
「そんなっ……」
違う。そんなわけがない。
たしかに柚木くんは、『俺はずっと彼女の所有物だ』と言っていた。でもあの時の彼の表情は、とてもそれを心から受け入れてるようには見えなかった。
どこか遠くを見て、虚ろな──諦めたような、悲しい目だった。
柚木くんは蘭子さんとのこんな関係を、心底望んでるわけじゃない。彼女はそれに気づいていないんだろうか。
「……嫌な目をする子ね。あーあ、やっぱり。悪い予感が的中しちゃったわ」
冷淡な眼差しで私の視線を受け止めていた蘭子さんが、芝居がかった仕草で顔をしかめる。