ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
手を引かれ、ドアの前から歩き出す。
廊下を歩き、エレベーターで一階に降り。
エントランスを抜けて外に出てからも、瞬也は一言も口をきかなかった。
少し歩いた頃、瞬也の肩から幾分力が抜けたのを見て取り、私は控えめに問いかけた。
「蘭子さん、やっぱり妨害するつもりなのかな。会社にも、圧力を……」
「……俺にも今はまだわからない。だけどもしそうなっても、俺の気持ちはさっき蘭子さんに話したとおりだよ」
一度は離れていた手を、瞬也が再び握ってくれる。ぐっと込もる力が、彼の決意を伝えてくれていた。
「──うん。そうだね」
その思いは、私も同じだ。
「ね、美咲」
「ん、何?」
「美咲が言った通り、会社を追われたとしてもそこで負けじゃない。どこでだって仕事はできるし、夢は追いかけられる。そうだよね」
「……うん。私はそう思ってるよ」
昨日私が口にしたことだ。今だってそう信じている。
「俺もそうだと思う。だから美咲には、いつも楽しむことも忘れないでほしい。俺は楽しそうに仕事してる美咲が大好きだ。だからこれからもずっと、現状に満足しないで、夢を追いかけながら走っててよ。俺の少しだけ前で」
廊下を歩き、エレベーターで一階に降り。
エントランスを抜けて外に出てからも、瞬也は一言も口をきかなかった。
少し歩いた頃、瞬也の肩から幾分力が抜けたのを見て取り、私は控えめに問いかけた。
「蘭子さん、やっぱり妨害するつもりなのかな。会社にも、圧力を……」
「……俺にも今はまだわからない。だけどもしそうなっても、俺の気持ちはさっき蘭子さんに話したとおりだよ」
一度は離れていた手を、瞬也が再び握ってくれる。ぐっと込もる力が、彼の決意を伝えてくれていた。
「──うん。そうだね」
その思いは、私も同じだ。
「ね、美咲」
「ん、何?」
「美咲が言った通り、会社を追われたとしてもそこで負けじゃない。どこでだって仕事はできるし、夢は追いかけられる。そうだよね」
「……うん。私はそう思ってるよ」
昨日私が口にしたことだ。今だってそう信じている。
「俺もそうだと思う。だから美咲には、いつも楽しむことも忘れないでほしい。俺は楽しそうに仕事してる美咲が大好きだ。だからこれからもずっと、現状に満足しないで、夢を追いかけながら走っててよ。俺の少しだけ前で」