ギミック・ラブ  ~年下小悪魔の上手な飼い方~
【7】ベッドでの正しい、乱れ方

「何、そのひどい顔」

夜空の下で私を出迎えたのは、予想外の声だった。

「柚木くん!? ど、して……!?」

嗚咽をこぼしながら拓巳のマンションを出て少し歩いた所で、道路脇に柚木くんが立っていた。
街路樹にもたれて腕を組み、私を見てる。

「待てって言ったのに待たないから、追いかけてきた」

「は……どういうこと? タクシーでついて来てたってこと?」

「うん。里中さん、逃げてばっかりだから」

そう言って、柚木くんはもたれていた木から身を起こした。
近づいてくるので、私は今さらながら手の甲で涙を拭う。

そんなことしたってあまり意味はないと、重々承知してるけど。

「俺の話聞かないでつまんない彼氏の所に行くとか、面白くないし。……邪魔するまでもなかったみたいだけど」

「っ……」

どこまで勘づいてるんだろう。

……なんて、愚問。

とんぼ返りと言っていいほどの短時間で、涙を流しながら飛び出してきたんだ。図星でなくても、ほとんど正解を導き出してるはず。

「……笑えばいいじゃない」

柚木くんの言ってた通り、幸せだと思ってた私は、実は浮気されてました。

「そら見たことかって、笑えば? いいザマでしょ?」

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