ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~
困惑して問い返すと、柚木くんはしれっとした顔で、
「俺の年の新入社員歓迎会でも、一言一句今と同じこと言ってたよ。俺その時、“もう入社して数年経ってるのに、こんなめでたい先輩がいるんだなぁ”と思ったんだよね」
「めでっ……」
カァッと頬が熱くなる。と、いうことは……。
「答えがわかってるなら、わざわざ聞かないでよっ!!」
何なのよ、一体。やっぱりからかって遊ばれてる?
悔しさに歯噛みするも、時すでに遅し。柚木くんはソファから立ち上がり、リビングを出ていこうとしていた。
「……そのままでいいよ。美咲は、変わらないでいて」
「え? 何か言った?」
ドア付近で小さく呟くので、よく聞き取れない。
「なんでもない。先にシャワー使うね。10時から見たいテレビあるから」
「は? 当然のように言ってんじゃないわよ、私の家なんだからね!」
リビングに住んでるからって、チャンネルまで独占させるか。
ちょっとは遠慮しなさい、まったく!
プリプリしてる私を尻目に、柚木くんは足元にじゃれついてきたファズに「怖いおねーさんと待ってて」と言い置いて出ていく。
閉じたドアに向かって、私は思いっきりクッションを投げつけた──。
「俺の年の新入社員歓迎会でも、一言一句今と同じこと言ってたよ。俺その時、“もう入社して数年経ってるのに、こんなめでたい先輩がいるんだなぁ”と思ったんだよね」
「めでっ……」
カァッと頬が熱くなる。と、いうことは……。
「答えがわかってるなら、わざわざ聞かないでよっ!!」
何なのよ、一体。やっぱりからかって遊ばれてる?
悔しさに歯噛みするも、時すでに遅し。柚木くんはソファから立ち上がり、リビングを出ていこうとしていた。
「……そのままでいいよ。美咲は、変わらないでいて」
「え? 何か言った?」
ドア付近で小さく呟くので、よく聞き取れない。
「なんでもない。先にシャワー使うね。10時から見たいテレビあるから」
「は? 当然のように言ってんじゃないわよ、私の家なんだからね!」
リビングに住んでるからって、チャンネルまで独占させるか。
ちょっとは遠慮しなさい、まったく!
プリプリしてる私を尻目に、柚木くんは足元にじゃれついてきたファズに「怖いおねーさんと待ってて」と言い置いて出ていく。
閉じたドアに向かって、私は思いっきりクッションを投げつけた──。