愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
突然抱きしめられて、唇に触れる温もりに驚くと同時に、目を閉じて彼の背を抱きしめ返した。
好きだとか愛してるとか言葉はないけど、思いは通じ合っていると疑わなかった。
口数が少ない彼だから…
大学入学と同時に一人暮らしを始めたらしい遼は、そのまま彼の住むマンションへ私を連れて行ってくれた。
そしてムードに流されて初めてをあげたが後悔はなかった。
彼を好きだったから…
高校時代と何ら変わらない遼だったけど、友人との付き合いがあり、なかなか会えない。それでも時間を作ってくれて、マンションに呼ばれ抱きしめキスをくれる。彼の為にご飯を作って一緒に食べて、その後は、彼に触れられて愛されて幸せだった。
外で会うことはなく、他のカップルのようにベタベタしない遼だが、マンションで2人きりになると常に求めてくれて、嬉しいと思っていた。
相変わらず、口数が少ない遼からの愛してる、好きの言葉はない。
代わりに、私が愛を伝えると、照れ臭いのか離れていく。
別に言葉を返してくれなくてもいい。
愛の言葉の代わりに抱いてくれるから…
付き合い出して、5ヶ月が過ぎた頃まで家でのデートばかりだったが、その日は、いつもと違い、知り合いの誕生日の集まりがあると誘われて一緒にでかけた。