愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
何かあった時に、すぐに逃げ出せるようにと、兄貴に言われたのだろう。
飲み会が始まり、それぞれのグループで飲み、騒いでいる。
俺は誰とも話さず、2人の様子を見守りながら飲んでいく。
遼が、腰巾着の一人に目配せした後、男はふらふらした足取りで彼女と麗華の元へ向かっていき、絡みだして、等々、ゲスな言葉を吐き出した。
『男を探しにきたんだろ。こんな隅でお高くとまってないで、こっちへこいよ』
遼より先に動き、すぐ様、男が伸ばしかけたその手を捻り上げて肩を外した。
遼の、出鼻をくじいてやった。
悔しそうに座り直す遼の姿を視界でとらえ、捻り上げた男に『飲み過ぎだ。出ていけ』と、痛がる男を追い出した。
振り返ると、俺が動くのが当然っというように、麗華の目は言っていた。
だが、その横で、彼女の表情はこわばっていた。
怖い思いをさせたのだろうかと心配になり、彼女の隣へ。
『怖い思いさせてごめん。兄貴に余計なこと言うなよ』
男が動く前に防げなくてと彼女謝り、麗華には、口止めをした俺だった。
『貸だからね』と麗華は、俺に恩を売ってきたが、彼女は背を向けてくる。
こっちを向いてほしくて、彼女のネックレスを引っ張った。