愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
新年を迎え、また、騒ぐだけの集まりで、カードゲームをして暇を潰している。
『あの車乗っててもつまらない。スクラップにするかな』
『はぁっ?ふざけるな。日本にあるのは限定5台だぞ。それなら賭けなんてしないで俺にくれてもいいだろう』
遼をわざと怒らせた。
『俺の物を壊すのは俺の勝手だ。欲しいなら、俺に勝てよ。今日、一度でも勝てたらプレゼントしてやるよ』
『何を賭ければいい?』
『今日は、何も賭けなくてもいいぜ。その代わり、負けたら、これを飲み干せ』
ストレートで注いだグラスをテーブルの上に置いてやる。
煽られた遼は、何度勝負しても俺に勝てない。皆が遼をとめるにも関わらず挑み続けて等々、潰れた。
やっと、静かになったと皆、それぞれに寝だす中、俺は、遼のスマホを盗み電話をかけた。
『俺。…おい、聞こえてるか?』
プライベートの番号を教えてやったのに、この数ヶ月、なんの音沙汰もない、薄情な女。
『…桐谷さん、なんですか?』
やっと、声が聞けたが、俺を名前で呼ぶ事を忘れてしまったようだ。
『遼がカードで負け続けて潰れた。俺じゃ手に負えないんだ。迎えに来てくれよ』
渋々だろうが、遼の為ならこんな遅くにも迎えにくるのだと苛立つと、そこで寝ている遼を叩き起こし、勝負を再開した。