愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

知ってる…販売数が少ない限定モデルだ。お前が欲しがったから、彼女が誕生日プレゼントにくれた物だろ。
だが、お前の腕に相応しくない。

『今、お前が賭けれる物は、それしかないだろう。俺に勝てばいいだけだ』

『うっうう』

『ふん、勝つ自信がないのか?』

『ダーツゼロワンで勝負だ』

『いいぜ。それなら701で勝負しよう』

ダーツのゼロワンには、6種類あるが、701になると難易度が上がってくる。

じわじわと、遼を嵌めるには、丁度いい選択だと、俺はダーツを投入していく。

お互いに計算しながら、先に0にする心理戦。

もちろん技術も必要となってくるが、一気に仕掛けても面白くもなく、負ける気のない俺は、遼に勝ちを意識させてから、勝負にでた。

『ほら、よこせ』

負けた遼は、渋々ながら腕時計を外し放り投げてくる。

受け取った俺は、腕にはめて文字盤にキスをする。

これは俺のものだ。

まんまと罠にはまった遼は、会うたびに賭けを挑んでくる。

今のところ、全勝中で彼女からの腕時計も含め、数々の戦利品が手元にあるが、彼女からの腕時計以外は、ゴミ箱にしたダンボールの中だ。

そろそろ、遼も勝てないことに気がついて諦めだす頃だろう。
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