愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

どうやら、私は、失敗したようだ。

「れん?」

着ているオフショルダーの水着は、バックリボンが気に入って購入したのだが、そのリボンを引っ張ってしまう蓮。

胸元が急に涼しくなるが、落ちないのは、ホルダーネックのリボンのおかげだ。

「こんな脱がしやすい水着、反則だろ。これも引っ張ったらどうなる?」

ホルダーネックのリボンを、解こうと引っ張る素振りをしてみせた。

思わず、胸元を押さえたのだが、その手は頭上高く上げられて、反転する体。

うなじに甘く噛みつく蓮。

「…ッ」

背の至る所に唇を這わせながら、トップスの中に潜る蓮の指は、触れてほしいところに触れず、胸の膨らみの下で悪戯にくすぐるばかり。

「ヤァ…あっ、ぁ…れ、ん」

顔だけで後ろへ振り返り、蓮と視線を絡めた。

「素直になれよ」

膨らみを揉み、耳朶を愛撫する唇と声。

もう一つの手は、私の唇を撫でている。

「…れん、触って」

「違うだろ。なんて言うんだ⁈」

「好き、蓮好きなの」

ぎゅーと抱きしめてきて、よく言えたと褒めるように耳朶にキスする蓮。

焦らされた場所に、やっと触れてくれるだろうと期待していたのに、バックリボンを結び直すのだ。
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