The Brave
母さんが微笑む。父さんが自分の頭を乱暴に撫でた。

「剣の稽古、サボるんじゃないぞ。サボったらすぐに剣に出るからな!」

「サボらないよ。父さんにまだ一回も勝ててないし」

賑やかな笑い声が、部屋に響いた。



翌日。午後からの入学式に向けて、自分とフローラちゃんは朝から屋敷を出ることになっている。

「父さん、母さん、行ってきます」

「パパ、ママ、行ってくるね」

「マヤ、フローラ、行ってらっしゃい。気をつけるのよ」

「たまには手紙書いてくれ。しっかりご飯食べて、しっかり勉強するんだぞ」

父さんと母さん、そして使用人の人たちに見送られ、自分とフローラちゃんはペガサスの馬車に乗り込む。馬車はゆっくりと動き出し、空へと舞い上がった。御者はいないけど、ちゃんとシンシア学園まで送ってくれるみたいだ。

「うわ〜!すごい!本当に飛んでる!」

フローラちゃんがはしゃぐ。自分も「すごいよな」と頷いた。遊園地のアトラクションに乗ってる気分だ。
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