The Brave
クラウスが息を吐く。自分は胸を張った。

「……練習、一応毎日してるから」

「じゃあ、今からは僕も近距離戦にしようかな」

クラウスが呪文を唱える。すると、杖が剣に変化した。そのままクラウスは地面を蹴る。そして、自分の剣とクラウスの剣がぶつかり合った。

「重……!」

体格差のせいか、父さんよりは軽いけどクラウスの剣は重い。必死にその場で耐えている自分とは真逆で、クラウスは余裕そうだ。

「う〜ん。やっぱりもう少し実践経験が必要かな。……マヤ。僕の目を見て」

反射的にクラウスの目を見てしまう。刹那、クラウスの青い目が赤く輝いて……。そこで自分の意識は途切れた。

「んん……」

自分が目を開けると、目の前にジェルメイヌの顔があった。ジェルメイヌが「あら、気が付きましたか」と微笑む。ジェルメイヌの手は、ゆっくりと自分の頭を撫で回していた。

「ジェルメイヌ?さっきは何が起きたの?」

「精神干渉魔法をクラウスが使い、マヤちゃんは失神したんですよ」
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