The Brave
「お二人でお買い物ですか?仲がいいんですね」

カレンちゃんがニコリと笑って言うと、リンガード先輩が「違う!!」とすぐに否定した。クラウスも硬い笑みで言う。

「僕も、こんな乱暴な人とは仲良くするのはごめんかな」

「は?こっちの台詞だっつーの!」

一触即発の二人を見て、カレンちゃんがオロオロと忙しなく手を動かし始める。ジェルメイヌが微笑んだ。

「あの二人は放っておきましょう。食べないとスイーツがもったいないですわ」

「は、はい……」

カレンちゃんがラテを一口飲む。その表情が一気に和らいでいった。

「おいしい……」

(可愛い。……好きだな)

ストンと胸の中に春が落ちてくる。まだ小さな種の春は、これからどう成長するんだろう。成長できるのかな。でも、落ちてしまった春は止めることはできない。

穏やかで幸せな時間が確かに流れている。でも、自分たちはまだ知らない。この幸せは薄氷と変わらないということを……。
< 89 / 89 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恐怖探偵団と魔法の世界

総文字数/15,859

ホラー・オカルト38ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魔法の世界。そんなものがあるなんて、知らなかった。でもそんな世界にも、裏の顔がある。 「私は諦めないわ。だって、こんなところで終わりたくないもの」 私も、諦めたりなんかしない。
劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

総文字数/147,454

ファンタジー321ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ずっと、自分の居場所なんてないと思ってた
突然始まる心理テスト!!

総文字数/3,004

その他21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
心理テストをしてみたくなったので、書いてみることにしました!ぜひやってみてください!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop