神の愛

第5話 茶番と童歌

「つーか、いつまでこの茶番続けるつもりだよ」
「その茶番が二十年近く続いてんだからもう茶番とは言えねぇですよ、先輩」

 ぼーっとしながら言葉は零せば、未解決事件を調べている後輩から俺の言葉に返答が返ってくる。

 んなこと分かってるわ、と思いながらそれは言わない。お互いに同じことを思っているのでお互いに会話はそこまでだった。

「この部屋毎年毎年見て思うが、混沌としてるよな」
「あ~、それはわかるっすね」
「漫画と小説と詩と未解決事件資料と超常現象の資料が混在してることが?」
「そうに決まってるだろうが。それ以外に理由ないだろ」

 後輩と話しながら、ベビーカーから赤ちゃんを抱き上げていれば、近くにした先輩が会話に入ってくる。

 赤ちゃんは周囲がザワついてきたことで目が覚めたらしく、顔を見れば泣く数秒前みたいな表情になっていた。早く気付いて良かった。

 先輩の手には誰かの詩が書かれた紙が握られていた。端々が赤ペンで添削されているのが見えるので、先輩が添削中なのだろう。先輩がその性格に似合わず、国語が得意なのがその行動から分かる。
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