神の愛
「ん~、酒うま。って、恵介やん。何かあったんかって、夜泣きか。赤ちゃんはよう夜泣きする言うもんな。寝不足にならへんようにな」
「あんたも夜酒しすぎるなよ。職業柄慣れてるったって、この状態で酔って吐かれたら堪らねぇから」
「へいへい。分かっとるわ。姉貴の夫に取る態度なんか、それ」
恵をあやしながら、溜息をつけば義兄さんはこちらに顔を向ける。頬が仄かに赤くなっていて、右手には親父が使っていたのと同じ種類のお猪口が握られている。左手には一升瓶が握られている。
分かってはいたが、酒豪だな。
「残念ながら俺は普通の堅気じゃないんでね。そういうこと言うわ」
「そういや、そうやったわ。いや、お前の堅気やないってのはヤクザやないけど、一般人やないって意味の認識でええんよな、一応、聞いておくが」
「その認識でOK」
「・・・・・・つか、その年で堅気やないのは本来ならアカンからな。さっさとそっちに馴染めや」
「頑張ってまーすだ」
義兄さんの隣に座る。腕の中ではまだ恵が愚図っていたが、さっきよりは声量が落ちている気がする。
そのまま寝てくれ。マジで。
義兄さんは俺の言葉にバカにするように鼻を鳴らす。数歳年上だからって見下されてんな。
「そういや、さっきの子守唄、俺の知っているやつと歌詞違ったけど何で?」
「何で? 何でってそりゃ、方言とか地域特性とかでやろ。大体の歌詞は変らんやろ」
「ふうん。有名なやつでも変わるんだな」
「言い方が変わるだけで意味は変わらんときが多いって聞くわ。子守唄も童歌もそういうこと良うあるって聞くわ。お前、そないなこと言うってことは知っとるやつ、オレが歌った歌詞ちゃうんやな」
子守唄や童歌にも方言の差異があるんだなと思いながら、身体を左右に揺らす。
「多少は」
「へぇ」
ふっと恵の泣き声が聞こえないなと思い、腕の中を見れば恵の寝顔が眼の中にはいる。泣き疲れて、眠ったらしい。
「あんたも夜酒しすぎるなよ。職業柄慣れてるったって、この状態で酔って吐かれたら堪らねぇから」
「へいへい。分かっとるわ。姉貴の夫に取る態度なんか、それ」
恵をあやしながら、溜息をつけば義兄さんはこちらに顔を向ける。頬が仄かに赤くなっていて、右手には親父が使っていたのと同じ種類のお猪口が握られている。左手には一升瓶が握られている。
分かってはいたが、酒豪だな。
「残念ながら俺は普通の堅気じゃないんでね。そういうこと言うわ」
「そういや、そうやったわ。いや、お前の堅気やないってのはヤクザやないけど、一般人やないって意味の認識でええんよな、一応、聞いておくが」
「その認識でOK」
「・・・・・・つか、その年で堅気やないのは本来ならアカンからな。さっさとそっちに馴染めや」
「頑張ってまーすだ」
義兄さんの隣に座る。腕の中ではまだ恵が愚図っていたが、さっきよりは声量が落ちている気がする。
そのまま寝てくれ。マジで。
義兄さんは俺の言葉にバカにするように鼻を鳴らす。数歳年上だからって見下されてんな。
「そういや、さっきの子守唄、俺の知っているやつと歌詞違ったけど何で?」
「何で? 何でってそりゃ、方言とか地域特性とかでやろ。大体の歌詞は変らんやろ」
「ふうん。有名なやつでも変わるんだな」
「言い方が変わるだけで意味は変わらんときが多いって聞くわ。子守唄も童歌もそういうこと良うあるって聞くわ。お前、そないなこと言うってことは知っとるやつ、オレが歌った歌詞ちゃうんやな」
子守唄や童歌にも方言の差異があるんだなと思いながら、身体を左右に揺らす。
「多少は」
「へぇ」
ふっと恵の泣き声が聞こえないなと思い、腕の中を見れば恵の寝顔が眼の中にはいる。泣き疲れて、眠ったらしい。