恐怖探偵団と学校の七不思議
「うん!つぼみんのにゃんこも送って!」

鞠は廊下を走っていく。麗奈はその後ろ姿を見つめながら、「こんな馬鹿の集まるところにいちゃダメね」と呟く。心に一瞬芽生えた何かを、必死で見て見ぬふりをした。

「あれ、れいにゃ帰らないの?」

麗奈は蕾に顔を覗き込まれ、驚いて声を上げる。しかし、すぐに冷静さを取り戻した。

「気安く変なニックネームで呼ばないで!」

冷たく麗奈が返すと、蕾を桜が抱き締める。麗奈を見つめる彼女の目には、明らかな警戒があった。

「蕾ちゃん、昼間に氷室さんがしたこと忘れたの?危ないわ。早く先生の家に行きましょ?」

先生の家。その言葉に麗奈は引っかかる。先生の家とは何なのか。先ほどの亮太たちの会話から、行くのは今日が初めてではなさそうである。

「先生の家?先生ってこの学校の教師のことなの?馬鹿じゃないの。教師は遅くまでテストの採点や明日の授業の準備があるわ。生徒と放課後遊ぶ暇なんてないでしょ」

麗奈がそう吐き捨てるように言うと、蕾が麗奈の手を握った。
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