恐怖探偵団と学校の七不思議
「ただいま」

麗奈はそう言ったものの、電気のついていない暗い部屋の中から返事が返ってくることはない。麗奈は手を洗い、リビングで美奈子が作った夕食を食べ、食器をシンクに持っていく。洗い物は明日美奈子がやってくれるのだ。素早くお風呂に入り、すぐに塾で出された宿題に取り掛かった。

「この公式は……」

麗奈のひとりごとと鉛筆を走らせる音だけが響く。もう時計の針は十二時近い。それでも麗奈は勉強をやめない。宿題を終えたなら、予習と復習をしなくてはならないためだ。

(一日でも勉強をサボったらいけない)

両親に言われた言葉を思い出し、眠気を堪えて問題を解いていく。その時だった。

ゴトッ。

麗奈の部屋のクローゼットから物音がした。麗奈は振り返る。普段ならば、特に気にすることなく勉強を再開する。しかし、今日は何故かクローゼットの中が無性に気になってしまった。

麗奈がクローゼットを開けると、彼女のワンピースやスカートがハンガーに大量にかけられている。美奈子が管理しているため、クローゼットの中は整理されている。しかし、クローゼットの床に一つの箱が落ちているのを見つけた。
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