恐怖探偵団と学校の七不思議
(職員室に残っていた先生かしら……)

そんな淡い期待を抱いた麗奈だったが、走ってきたのは生きている人ではなかった。理科室に普段置かれている人体模型が走っている。麗奈の体が震えた。

四、理科室の人体模型は夜になると動く。人体模型は毎晩欠けている自分のパーツを探しており、目をつけられた生徒は体の一部を奪われる。

恐ろしい七不思議を思い出し、麗奈は「あっ……あっ……」と声にならない声を発しながら涙を流す。人体模型が麗奈の方を見た。ニヤリと不気味な笑みを浮かべ、人体模型が近付いてくる。

「……ボクノ……カラダ……ミツケタ……」

逃げようとしても、走り回った麗奈の体はもう動くことができなかった。人体模型の手がゆっくりと伸びてくる。麗奈は泣きながら首を横に振ったものの、人体模型は止まることはない。

(私、このままーーー)

絶望に心が染まっていく。その時だった。凛とした声が響く。

「異能力・ヒカリ、トドロクトキ!」

刹那、人体模型の真上から雷が落ちてきた。人体模型は悲鳴を上げ、その場に倒れる。麗奈が何が起きたのか理解できずにいると、「麗奈!!大丈夫か!?」と亮太が走ってきた。
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