恋とは、一体どんなもの?

「……ごめん」

ぽつりと零すと、凪智は一瞬だけ、しまったというように困った顔をした。わかっている。彼女は私に謝ってほしくて怒っているわけじゃないのだ。

「心綸、よく手首触ってるよね。その傷跡……リスカ?」

気まずそうに話を振られ、ううん、と首を横に振る。

「これは火傷のあと。小さい頃、隣の家に住んでた友達と花火した時に、線香花火が落っこちちゃって。友達が庇ってくれたけど、結局私とその子、似たような場所に、同じやけど出来ちゃったんだ」

──昔、隣の家に住んでいたすごくかわいい双子の女の子。

暇さえあれば一緒に遊んでいた。大好きだった。
不幸なんて知らない無垢な私は、ずっと一緒だって、こうやって三人でいつまでも遊べるんだって思っていた。けれど、引越しを機に離れ離れになってしまった。

『いつか、また会えるよね』

あの返事を私はもう思い出せない。

だってあれから18年、二人とは一度も会っていない。

花火をみるとたまに彼女を思い出す。

可愛くなっただろうなって。
今頃何してるんだろうなって。

私のこと、まだ覚えてるのかなって。
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