私は‪‪✕‬‪✕‬を知らないⅢ【毎週水曜更新中】
わたしの知るお母様は嘘だったの?


「美人さんの怒る姿って怖いのねぇ。お金を貰ってなきゃ引き受けてないわよ」


「話を逸らさないで。それよりも貴女の旦那、あの子を見る目が最近おかしいけど?」


それ以降の言葉は入ってこなかった。


あのね、お母様。


首を絞められたり、お風呂に顔を抑えつけられたり、死んじゃうのかなって思うこと沢山あったよ。


抵抗するの、疲れたなって、思うことも増えてきた。


美味しいジュースだって渡されたぐつぐつした液体、嫌な臭いもしたから飲みたくなかった。


それでも無理やり飲まされて、口の中もその奥も痛くて痛くて呼吸する度に何も考えられなくなって。


そんな姿を見て笑われて。


目に入った包丁で刺してくれたら、死ねたら、楽なのかな、って何度も考えた。


死ぬって、今よりもつらい事なのかなって。


それでもお母様と居たいから、お母様が大好きだから、やめようって思ったんだよ?


そんなわたしをどんなふうに見てたの・・・?


『そうやって自分なしじゃ生きられないように仕向けてるんでしょ?』


─────────ねぇ、わたしの大好きって気持ちは伝わってなかったの・・・?


その言葉を並べた瞬間腑に落ちたのが分かった。


ああ、わたし。


お母様に自分の気持ちが伝わってなかったのが何よりも嫌だったんだ。
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