凸凹だっていいじゃないか
夢幻泡影
なぜ私は恋をしたのか
12色相環、楽しかったぁ。
ニヨニヨ思わず笑いながら、教室に戻る。
12色相環を授業で書けるのは、今日で最後だった。
私は今日、取り憑かれたように夢中でやっていたら、なんと。
終わってしまったのだ……。
みんなはあと、トーンを暗くするところ、白を混ぜるところが残っているはずだ。
誰か。私の相環と交換して。やりてぇ。切実に。
笑いながら落ち込むという芸当をやっていたら、あの3人を見かける。
杏奈、ほおを赤くして乙女のように……え? 恋する乙女?
思わず、聞き耳をたててしまう。
「告白しちゃいなよぉ」
「おーい山内さん、あなたみたいに気軽に告白というものはしちゃいけないんだよ。杏奈ちゃん、がんばれ!」
「え、でも……たぶんダメだよ。わたしじゃ」
そんな会話を聞いた途端。
逃げてしまった。
回り道をして、教室に帰る。
机に突っ伏す。
息が荒い。
……そうだよね。
年頃だもんね。
杏奈、かわいいもんね。
すごいもん。
……苦しい。
いやだ。
ぐるぐるする。
頭が熱い。
手が冷たい。
息が、うまくできない。
起き上がって、震える手で水筒の水を少し飲む。
目から、涙が少し滲んできた。
……もう、関わらない方がいいのかな。
下唇を噛んで、思う。
血の味がする。
次の時間の準備なんて、する気になれなかった。
ニヨニヨ思わず笑いながら、教室に戻る。
12色相環を授業で書けるのは、今日で最後だった。
私は今日、取り憑かれたように夢中でやっていたら、なんと。
終わってしまったのだ……。
みんなはあと、トーンを暗くするところ、白を混ぜるところが残っているはずだ。
誰か。私の相環と交換して。やりてぇ。切実に。
笑いながら落ち込むという芸当をやっていたら、あの3人を見かける。
杏奈、ほおを赤くして乙女のように……え? 恋する乙女?
思わず、聞き耳をたててしまう。
「告白しちゃいなよぉ」
「おーい山内さん、あなたみたいに気軽に告白というものはしちゃいけないんだよ。杏奈ちゃん、がんばれ!」
「え、でも……たぶんダメだよ。わたしじゃ」
そんな会話を聞いた途端。
逃げてしまった。
回り道をして、教室に帰る。
机に突っ伏す。
息が荒い。
……そうだよね。
年頃だもんね。
杏奈、かわいいもんね。
すごいもん。
……苦しい。
いやだ。
ぐるぐるする。
頭が熱い。
手が冷たい。
息が、うまくできない。
起き上がって、震える手で水筒の水を少し飲む。
目から、涙が少し滲んできた。
……もう、関わらない方がいいのかな。
下唇を噛んで、思う。
血の味がする。
次の時間の準備なんて、する気になれなかった。