凸凹だっていいじゃないか
 台風の目。やっちまいましたよ。
 50m走が10秒台の人で集まって右往左往していたら、いつの間にかアンカーに。わーお。
 目の前に棒が次々とやってきて、ぴょんぴょん跳ねる。
 よし、次だ。
 隣の中村さん、左端の大石さんと目配せする。

 せーのっ

 棒を掴んで、走り出した。
 三角コーンの周りで足を踏ん張り、長い棒を回す。
 大石さんは外側で一生懸命走り、中村さんは私たちの差の調整。
 足が遅いなら、技術で勝て!

 3回ほど回り、元の場所へ戻る。
 中村さんが手を離して……。
 「「跳べ!!」」
 2人で掛け声をし、棒の端を片手で持って、立っている人たちの足元、地面スレスレを通す!
 よしっ、全員跳んだ。
 今度は全員がしゃがんで、その上に棒を通して駆けた。

 アンカーは最後に、棒を地面に立てなければいけない。
 でも、ちゃんとしっかり立てなければいけないわけではないからーー。
 私はゴールに着いてすぐ、しゃがんで棒の端を地につけた。
 3年は……まだやっている!

「1年の勝利!」

 関口先生の声で、勝敗が決定した。やったぁ。
 私は大石さんと目を合わせて、くしゃりと笑い合った。
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