海龍〜俺達の姫〜
だが、周囲はピリッと空気を張っていた

世界No.2、海龍

その名前くらいは私でも知っている

主に兄、亜稀羅のせいですけど

そんな場所に、自分がいるなんて
まだ実感が湧かない

2階に上がり、
幹部だけの部屋なのだろう、そこに一緒に入る

柾斗「座れ」

低い声

私は少し戸惑いながらも
2人用であろうソファーに座る

その瞬間

グゥゥゥ……

静かな部屋にお腹の音が響いた

芹羽「……っ!?」

顔が一気に赤くなる

周りが静まり返る

私は恥ずかしさで俯いた

だが次の瞬間――

奏斗「ふはっ」

奏斗が吹き出した

奏斗「かわい」

芹羽「……っ」

柾斗「奏斗」

奏斗「ごめんって」

だが奏斗はまだ笑っている

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