やめて先輩、私の平穏返してよ!
―「なんで、一番大変なリレーを予行でやるのかなぁ!」

「菜々葉ー。」


優佳がそう言って笑ってる。

笑い事じゃないから!

もう、なんで体育祭本番前にこうやって疲れを積み重ねるのか意味わかんないっ!


「って、菜々葉顔あっか!

タオルとか持ってないの?日よけ日よけ!」

「あー…今日忘れちゃって…。」

「なにやってんの!

もーう。」


ほんとにね。

昨日用意しようとして、かんっぜんに置いてきた。

今家の机の上だろうなぁ。


「私の使う?」

「え、いいよ。優佳のだし、優佳が使って。」

「…でも。」

「いいの!

ほら、優佳この後まだ選抜のとかあるんでしょ。」


…優佳引かないからなぁ。

何とか、言わないと。


「じゃあ、冷たい飲み物買ってくるから待ってて!」

「えぇー…行っちゃった。

ほんとに大丈夫なんだけどなぁ。」


っていうか、優佳いなくなたら私一人だし。

…はぁ。



「朱里。」


この呼び方は…

ほら、


「輝先輩…。」
< 26 / 46 >

この作品をシェア

pagetop