御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
社長室とプレートが掲げられた部屋の前で息を整える。
この部屋に来るのは初めてだ。歴代の社長は、御子柴グループから派遣された名ばかりの社長が多く、ほとんど研究所には顔を見せたことがない。
この社長室もきっと雅人の来訪の知らせを受けて、急いで準備したのだろう。
コンコンと扉をノックすると、中から軽やかな声が聞こえてくる。
「はいはーい」
そう言いながら扉を開けたのはやはり司だ。
司は小夜莉の顔を見た途端、にんまりと笑顔になった。
「雅人、婚約者さんがお見えだよ」
「ちょ、ちょっと!」
辺りを気にして動揺する小夜莉を中へ促すと、司が雅人に声をかける。
新主任に挨拶がしたいと言われてここに来たのに、いきなり婚約者などと茶化されるとは思っていなかった。
でも司は全く気にしていないようで「じゃあ俺は別の部屋で待ってるから。ごゆっくりー」と言いながら部屋を出て行ってしまった。
シーンとした部屋にパタンと扉の閉じる音が響く。小夜莉は戸惑いながら入り口の側で下を向いた。
「急に呼び出して悪かったな」
大きな執務デスクで書類に目を通していた雅人が顔を上げる。ビクッと肩を揺らす小夜莉にくすりと笑うと、雅人はデスクから立ち上がりこちらへと歩いてきた。
雅人は仕事中だったようで、ジャケットは着ておらずダークグレーのスーツベストにストライプのシャツとネイビーのネクタイを合わせている。少しラフな雰囲気も重なり色っぽさを感じた。
この部屋に来るのは初めてだ。歴代の社長は、御子柴グループから派遣された名ばかりの社長が多く、ほとんど研究所には顔を見せたことがない。
この社長室もきっと雅人の来訪の知らせを受けて、急いで準備したのだろう。
コンコンと扉をノックすると、中から軽やかな声が聞こえてくる。
「はいはーい」
そう言いながら扉を開けたのはやはり司だ。
司は小夜莉の顔を見た途端、にんまりと笑顔になった。
「雅人、婚約者さんがお見えだよ」
「ちょ、ちょっと!」
辺りを気にして動揺する小夜莉を中へ促すと、司が雅人に声をかける。
新主任に挨拶がしたいと言われてここに来たのに、いきなり婚約者などと茶化されるとは思っていなかった。
でも司は全く気にしていないようで「じゃあ俺は別の部屋で待ってるから。ごゆっくりー」と言いながら部屋を出て行ってしまった。
シーンとした部屋にパタンと扉の閉じる音が響く。小夜莉は戸惑いながら入り口の側で下を向いた。
「急に呼び出して悪かったな」
大きな執務デスクで書類に目を通していた雅人が顔を上げる。ビクッと肩を揺らす小夜莉にくすりと笑うと、雅人はデスクから立ち上がりこちらへと歩いてきた。
雅人は仕事中だったようで、ジャケットは着ておらずダークグレーのスーツベストにストライプのシャツとネイビーのネクタイを合わせている。少しラフな雰囲気も重なり色っぽさを感じた。