御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
『この研究所には裏切り者がいる。それを炙り出すのが俺の目的だ』
小夜莉は小さく瞳を揺らすと、次第に早くなる鼓動を感じる。もし噂が本当で所長が何かしているのであれば、それは雅人が言っていたこととつながるだろう。
(雅人さんの目的に近づけるかもしれない)
小夜莉はそっと目線を動かすと所長の様子を伺う。所長はいつものようにパソコンに向かいながら、帽子を外して髪を手で撫でつけている。その姿は、無理やり心を落ち着かせようとしているようにも見えた。
小夜莉は目線を戻すと、そっとフォルダをクリックする。頼まれた分析結果を入力するファイルではなく、いくつか別のファイルを確認していく。するとその中にアクセス権限がかかったファイルがあるのを見つけた。
(アクセス権限があるのは、所長のパソコンだけ……?)
小夜莉は小さく首を傾げる。
ファイルのタイトルからすると、このファイルも他と同様に誰でも開ける仕様になっていないとおかしい。それなのに不自然にこのファイルだけ権限が設けられている。
(調べてみる価値はあるよね)
小夜莉は心の中でうなずくと、誰にも気がつかれないようにフォルダを閉じ、再びパソコンに向かった。
小夜莉は小さく瞳を揺らすと、次第に早くなる鼓動を感じる。もし噂が本当で所長が何かしているのであれば、それは雅人が言っていたこととつながるだろう。
(雅人さんの目的に近づけるかもしれない)
小夜莉はそっと目線を動かすと所長の様子を伺う。所長はいつものようにパソコンに向かいながら、帽子を外して髪を手で撫でつけている。その姿は、無理やり心を落ち着かせようとしているようにも見えた。
小夜莉は目線を戻すと、そっとフォルダをクリックする。頼まれた分析結果を入力するファイルではなく、いくつか別のファイルを確認していく。するとその中にアクセス権限がかかったファイルがあるのを見つけた。
(アクセス権限があるのは、所長のパソコンだけ……?)
小夜莉は小さく首を傾げる。
ファイルのタイトルからすると、このファイルも他と同様に誰でも開ける仕様になっていないとおかしい。それなのに不自然にこのファイルだけ権限が設けられている。
(調べてみる価値はあるよね)
小夜莉は心の中でうなずくと、誰にも気がつかれないようにフォルダを閉じ、再びパソコンに向かった。