傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
01 お隣様は苦手なタイプでした
穏やかな春の日差しが降り注ぐ土曜日の昼下がり。
駅から歩いて十五分のところにあるマンションの五階。
そこで私、水嶋葉月はスーパーの袋を手にぶら下げたまま途方に暮れていた。
「あ、すみませーん! すぐに荷物を運び入れますので」
「……あ、はい」
青い作業服を着た引っ越し業者の男性と目が合い、軽く会釈する。
どうやら私が買い物へ行っている間に引っ越し作業が始まっていたらしく、床には青い養生シートが張られ、行く手を阻むように段ボールや家電が積み上がっていた。
マンションの下に引っ越し業者のトラックが止まっていたから、もしかして……なんて思っていたけれど、まさかピンポイントで隣の部屋が埋まるなんて。
私が住む花園ハイツは築十年の比較的古めの物件だ。
駅から歩いて十五分もかかることから、いまだにいくつかの部屋が空いている。
私としては健康のために歩きたいという理由で、わざわざ駅から離れたマンションを選んだけれど、毎日時間に追われている社会人にとっては不便だという理由で、常にどこかの部屋が空いていた。
だから、他の階の引っ越しだとばかり思っていたのに……。
駅から歩いて十五分のところにあるマンションの五階。
そこで私、水嶋葉月はスーパーの袋を手にぶら下げたまま途方に暮れていた。
「あ、すみませーん! すぐに荷物を運び入れますので」
「……あ、はい」
青い作業服を着た引っ越し業者の男性と目が合い、軽く会釈する。
どうやら私が買い物へ行っている間に引っ越し作業が始まっていたらしく、床には青い養生シートが張られ、行く手を阻むように段ボールや家電が積み上がっていた。
マンションの下に引っ越し業者のトラックが止まっていたから、もしかして……なんて思っていたけれど、まさかピンポイントで隣の部屋が埋まるなんて。
私が住む花園ハイツは築十年の比較的古めの物件だ。
駅から歩いて十五分もかかることから、いまだにいくつかの部屋が空いている。
私としては健康のために歩きたいという理由で、わざわざ駅から離れたマンションを選んだけれど、毎日時間に追われている社会人にとっては不便だという理由で、常にどこかの部屋が空いていた。
だから、他の階の引っ越しだとばかり思っていたのに……。
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