傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
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予定通り仕事を終え、大きなトラブルに見舞われることなく退社した私は、その足でスーパーに訪れていた。
昨日の夜はご飯を食べ損ねてしまったし、今日の朝も飲み物と会社に置いていたお菓子で済ませてしまったから、夜は栄養バランスも考慮したパンチのあるものが食べたい。
昼は久しぶりにビルの中にあるカフェで食べたけれど、人がかなり多く、提供に時間がかかりそうだったため、簡単に食べられるカレーにしてしまった。
だから今夜こそはしっかりしたご飯にしようと、カゴの中に鶏肉やナス、トマトやピーマンなどの野菜を入れていく。
野菜は簡単に酢漬けにしてマリネに、鶏肉はからあげにして、半分は甘ダレを絡めてチキン南蛮に……といろいろ考えていると、よく見知ったシルエットを見つけた。
「片瀬さん」
「あっ、水嶋さん……お疲れ様です。タイミングが被りましたね」
「ですね。片瀬さんの方が少し早かったかもですが」
「実はアポイント先が家の近くだったので……しかも打ち合わせも巻いたので今日は早めに出てしまいました」
そう話す彼のカゴの中にはまだなにも入っていない。
何を食べるか迷っているのか、視線がお弁当コーナーとお惣菜コーナーを行ったり来たりしていた。
「水嶋さんは今日、ガッツリお夕飯を作る予定なんですね」
彼にカゴの中身を見られ、ちょっと恥ずかしくなる。
だけど、すでに過去にも見られているのだ。いまさらだった。