傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
「アポはこの前直接詰めたときと変わらず今週の金曜日に」
「わかりました」
「万が一、変更が入ればまた教えますね」
「はい」

 仕事の話もスムーズに終わり、彼のキリッとした雰囲気が途端に柔らかくなる。
 彼は手帳やペンをまとめながら、「眠くないですか?」と私に尋ねてきた。

「今日はあまり眠れてないだろうから……」
「大丈夫ですよ。なんだかんだ五時間くらいは眠れましたし……。今日は残業せず、定時で帰ろうかと」
「そうしたほうがいいですね。俺も今日は夕方に一本アポをこなしたらそのまま直帰するつもりです」

 そんなことを話しながら彼と会議室を出て、自席へ戻る。

 相変わらず隣から鋭い視線を感じながらも、私は今日こそ早く帰ろうと気合を入れて仕事に向かったのだった。
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