傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 たくさん作った分は先に明日のお弁当用によけておき、残りのおかずをテーブルに運んだところで彼を呼びに行く。
 インターフォンを押せば、ラフな格好をした彼がすぐに出てきた。

「お疲れ様です。もう出来上がったんですか?」
「はい。なので、うちに来ていただければと……。あっ、もしタッパーに詰めたほうが……ということであれば、食器類を貸していただければ」
「……いえ、水嶋さんの家に上がっても問題ないのであればそのまま戴きます」
「わかりました。では、どうぞこちらに」
「ありがとうございます。あっ、少し用意するものがあるので、先に戻っていてください」

 彼が部屋の奥へ引っ込んだため、私も自分の部屋へ戻り、ご飯や味噌汁をよそっていく。

 たまに兄が来るため、食器類は二組ずつ揃っている。だから、茶碗や箸に困ることがなかった。

「水嶋さん、俺です。お邪魔します」

 コンコンと控えめにドアをノックする音が聞こえて、彼が扉から顔を覗かせる。
 どうぞ、と言えば、彼が部屋に上がってきた。
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