傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
「あと少しだし、早く片付けて帰ろう……」

 ぽつりとひとりごとを漏らし、髪を一本にまとめて気合を入れる。
 それから集中して作業に取り組み、やっと終わったと思ったところで、彼女が担当していたページに目を通し、あまりの酷さに脱力した。

(なんでこんなに穴だらけなの……!?)

 統計資料もただ貼られているだけだし、なんのためにそのデータを用意したのかもわからない。
 提案内容もちぐはぐで、これでは書き直さなければならないと頭を抱えた。

(今は二十時……全部直すのに三時間くらいかな……)

 さすがにこれはあんまりだと泣きたい気持ちになりながらなんとか資料を完成させ、先方に井上さんの代わりであることを伝えて資料を送る。
 一応、メイン担当が井上さんなだけで、先方とは私も何度かメールや電話でやり取りをしている。だから、私からの連絡でも問題なく受理され、こんな時間まで対応いただきありがとうございますという先方からの労いに、少しだけ救われた。

「向こうも遅くまで……お互い大変ね……」
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