傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 彼はすぐにキッチンへ向かうと、お皿を持ってきてくれた。

「じゃあ、こちらに盛りますね」
「よろしくお願いします」

 部屋へ戻り、受け取ったお皿にご飯とカレーを盛って、ラップをかける。
 扉を開けたら彼が待っていてくれて、温かいお皿を受け取るなり嬉しそうに笑った。

「ありがとうございます。すごく美味しそうです」
「本当に普通のカレーですよ。でも、喜んでいただけてよかったです」

 やっぱり、誰かに手料理を食べて貰えるのは嬉しい。
 よく兄や母に作っていたことを思い出して、ほっこりする。

 片瀬さんはぺこぺこと頭を下げると、最後までお礼を言って部屋に戻っていった。

 私も部屋へ戻り、自分の分のカレーをよそって口に運ぶ。

 今夜、この壁の向こうで彼も私と同じものを食べていると思うと嬉しくなる。
 久しぶりに充足感を覚えていて、私はいつもより多めにカレーを頬張った。





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